働く大人のための「学び」の教科書

著者:中原 淳 
出版年月:2018年1月17日 
出版社:かんき出版

■この本をお勧めしている講師■
栗岡 仁
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大人の成長(発達)のための
原理原則と具体的な学び方がわかりやすく紹介された書籍

■書籍の特徴
 ・読書が苦手な人でも読みやすい

■こんな方にお勧め
 ・チームリーダー職の方
 ・マネージャー職の方
 ・40代の中堅層
 ・20~30代の若手社会人

■こんなお悩みや要望を持つ方にお勧め
 ・チームメンバーや他部署を巻き込んで仕事を進めるために、自己成長したい
 ・チームメンバーとともに学び、ともに成長しながら組織の成果にコミットするために、一段上のチームリーダー、
  マネージャーになりたい
 ・今の仕事で自己成長感がない
 ・スキルアップしたいが、何をどう学べばいいのか分からない

■お勧めレビュー
『働く大人のための「学び」の教科書』は、当社の研修で非常に登場回数の多い書籍の1つです。“教科書”というタイトルにもある通り、大人の成長(発達)のための原理原則と具体的な学び方がわかりやすく紹介されています。

“大人のための「学び」”というと、ビジネス書を読んだり、Eラーニングの動画を視聴したりと1人で必要な知識をインプットしていくようなイメージを持つ人も多いと思います。しかし、この本で紹介されているように、人は他者との関わりを通じてより多くのことを学びます。また、「学ぼう」と意識をしている時に限らず、ビジネスや日常生活のちょっとした場面で深い学びや気づきを得ることも多いでしょう。

私はこの本を読了し、「教える」と「教わる」の壁を無くしていくことが、これからの学びの場にとても重要なことだと感じました。また、それは実務においても同様のことが言えると思います。これからの時代のマネージャーは、自身の知識・スキルの範囲を超えてメンバーの可能性を広げ、チームをリードしていくことが求められます。自分より経験の浅い部下・後輩の知識・スキルを引き出せるような、学び合う組織やチームづくりが必要不可欠と言えるのではないでしょうか。

「背伸びの原理」や「具体的なフィードバック情報(SBI)」など、この本をまさに“教科書”として度々読み返し、仕事の実践で活用していただきたいと思います。私も、多くの方々と自身や他者の“学び”について試行錯誤する毎日です。大人になっても、自分や仲間の“学び”について真剣に考える機会をいただけていることに、とても幸せを感じています。