シュハリのブックレビュー

シュハリ講師がお勧めする書籍のブックレビューを随時ご紹介していきます。

お勧めしている講師
細谷 由美子
お勧めしている講師
金子 晃彦
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栗岡 仁

 部下の“変化・成長”をサポートするための1on1の実践的なテキスト
 

『シリコンバレー式 最強の育て方 ―
人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング』

著者:世古 詞一 
出版年月:2017年9月11日 
出版社:かんき出版

カテゴリー:マネジメント知識 >ヒト・組織

■書籍の特徴
 ・読書が苦手な人でも読みやすい
 ・業務に活用しやすい
 ・体系的に学ぶことができる
※注:おすすめしている講師の主観になります。

■こんな方にお勧め
  ・部下を持つマネージャーの方
 ・1on1に興味や関心がある方

■こんなお悩みや要望を持つ方にお勧め
 ・部下とのコミュニケーションをどうしたらいいかわからない
 ・部下とは業務の話しかしていない
 ・1on1の具体的な手法を知りたい
 ・人材がなかなか育たない

■お勧めレビュー
人事・研修ご担当者の方からのご相談において、多く挙げられる組織の課題・要望として「部下(メンバー)の自律性を引き出すことができる上司」になってほしい、というものがあります。

自律性=内発的動機と捉えると、まずは部下と上司の関係性を構築するところがスタートとなります。そのためには、部下とのコミュニケーションが必要となるのですが、これまで受講者の方から多く挙がった意見としては、「部下と話すことはほとんどない」「業務以外の話はしたことがない」というものであり、どのようにしていいかわからない状態のマネージャーの方も多くいらっしゃいます。

この書籍では、1on1を「部下のための“対話”の時間」と位置づけ、どのように関係の質を上げていくことができるのかについて、「1on1実践マップ」として

 ・信頼関係づくりステージ
   ⇒対話のテーマ:プライベート相互理解、心身の健康チェック、モチベーションアップ
 ・成長支援ステージ
   ⇒対話のテーマ:業務・組織課題の改善、目標設定・評価、能力開発・キャリア支援、戦略・方針の伝達

「部下の業務のサポートではなく、部下の成長のサポート」をどのように進めればよいのか、What:何を話せばいいのか、という会話例や、How:どのように準備・実施・振り返り・継続すればいいのか、について実践的な内容が記載されており、1on1実践のテキストとして活用することができます。

の2つに分けて、7つの対話のテーマが体系的に説明されています。

実際に、研修でも活用しており、受講者の方々からは
 ・普段ビジネス書は読まないので心配だったが、とても読みやすかった
 ・話は得意ではないので、1on1は自信がなかったが、どうすればいいか実践的な内容がとても参考になった
というコメントが挙がっています。

マネージャー自己診断のチェックリストもあるので、ご自身が「信頼関係づくり」、「成長支援」においてどのようなタイプなのかをチェックしてみるのもおすすめです。

■この本をお勧めしている講師

細谷 由美子

アマゾンの紹介ページ
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 仕事やプロジェクト推進において、周囲との合意形成を図るためのコミュニケーションの基礎
 

『問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション』

著者:安斎勇樹、塩瀬隆之 
出版年月:2020年6月10日 
出版社:学芸出版社

カテゴリー:コアスキル>協業する

■書籍の特徴
 ・体系的に学ぶことができる 
 ・新しいコンセプトが学べる
 ・視点やトレンドが学べる
※注:おすすめしている講師の主観になります。

■こんな方にお勧め
 ・ワークショップやファシリテーションなど対話の場づくりをする機会が多い方
 ・社内のタスクフォースやプロジェクトの推進者、またはメンバー


■こんなお悩みや要望を持つ方にお勧め
 ・課題解決のプロセスを体系的に理解したい方
 ・プロジェクトマネージャーになったが、プロジェクトのゴール設定に悩んで

■お勧めレビュー
「問のデザイン」からはじまり、「課題のデザイン」、「プロセス(問を投げかけ、創造的対話を促進)のデザイン」について体系的に書かれています。
「問の基本性質1」として“問の設定によって、導かれる答えは変わりうる”とありますが、この書籍に書かれている内容は、企業におけるプロジェクトマネジメントにも応用できる考え方・手法です。

多くのプロジェクトマネジメント経験者の中で、ご自身の関わったプロジェクトは本当に成功したのか、当初想定した成果を達成できたのか自信を持って言い切れる方は少ないのではないでしょうか。プロジェクトマネジメント研修においても寄せられる質問の多くは“ゴール設定”に関するものです。

問いの立て方の基本的な考え方から始まり、本質的な問題を捉えるための問いの深め方を丁寧に解説しています。まさに多くの企業でプロジェクトのゴール設定がうまくいかない根本的な原因がここにあるのではないかと思います。表層的な問題の捉え方が原因となり、解決すべき問題を見誤るメカニズムを理解することができます。

プロジェクトマネジメントに必要なファシリテーションの実践的なテクニックも紹介されており、実務においてのポイントも具体的、体系的に整理されており、大変読みやすい一冊です。

この本をお勧めしている講師

金子 晃彦 

アマゾンの紹介ページ
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 大人の成長(発達)のための原理原則と具体的な学び方がわかりやすく紹介された書籍
 

『働く大人のための「学び」の教科書』

著者:中原 淳 
出版年月:2018年1月17日 
出版社:かんき出版

カテゴリー:マネジメント知識> ヒト・組織

■書籍の特徴
 ・読書が苦手な人でも読みやすい

■こんな方にお勧め
 ・チームリーダー職の方
 ・マネージャー職の方
 ・40代の中堅層
 ・20~30代の若手社会人

■こんなお悩みや要望を持つ方にお勧め
 ・チームメンバーや他部署を巻き込んで仕事を進めるために、自己成長したい
 ・チームメンバーとともに学び、ともに成長しながら組織の成果にコミットするために、一段上のチームリーダー、
  マネージャーになりたい
 ・今の仕事で自己成長感がない
 ・スキルアップしたいが、何をどう学べばいいのか分からない

■お勧めレビュー
『働く大人のための「学び」の教科書』は、当社の研修で非常に登場回数の多い書籍の1つです。“教科書”というタイトルにもある通り、大人の成長(発達)のための原理原則と具体的な学び方がわかりやすく紹介されています。

“大人のための「学び」”というと、ビジネス書を読んだり、Eラーニングの動画を視聴したりと1人で必要な知識をインプットしていくようなイメージを持つ人も多いと思います。しかし、この本で紹介されているように、人は他者との関わりを通じてより多くのことを学びます。また、「学ぼう」と意識をしている時に限らず、ビジネスや日常生活のちょっとした場面で深い学びや気づきを得ることも多いでしょう。

私はこの本を読了し、「教える」と「教わる」の壁を無くしていくことが、これからの学びの場にとても重要なことだと感じました。また、それは実務においても同様のことが言えると思います。これからの時代のマネージャーは、自身の知識・スキルの範囲を超えてメンバーの可能性を広げ、チームをリードしていくことが求められます。自分より経験の浅い部下・後輩の知識・スキルを引き出せるような、学び合う組織やチームづくりが必要不可欠と言えるのではないでしょうか。

「背伸びの原理」や「具体的なフィードバック情報(SBI)」など、この本をまさに“教科書”として度々読み返し、仕事の実践で活用していただきたいと思います。私も、多くの方々と自身や他者の“学び”について試行錯誤する毎日です。大人になっても、自分や仲間の“学び”について真剣に考える機会をいただけていることに、とても幸せを感じています。

この本をお勧めしている講師

栗岡 仁

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